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「変な電話がかかってくるの。」 昔の同級生からその話を聞いたのは、 彼女と会って半月ぐらい経ってからだった。 言いにくそうな彼女からなんとか聞き出したのは 「不倫はやめて」という女の声の電話だった。 じつは久しぶりに同窓会があって、 あの頃には遂げられなかった思いをお互い確かめ合った。 彼女は思いもかけない責罰の言葉にうろたえたのだが、 しだいに聞き覚えもない女の正体を疑問に思い、 やがて頻度をます電話に女への恐怖を覚えたらしい。 「最近は無言なの。 もうノイローゼになりそうよ。 あなたとは二度と会わないわ。」 だから、なんとか電話を止めてほしいということなのだろう。 たしかに久しぶりの同窓会というノリや酒の力もあっただろうが、 誘えばホテルへついてきた。 「ダメよ・・」とうわごとのように言いながらも、 抱きしめれば応えてきたし、 僕の愛撫に彼女の熟れた体は十分に反応して、 ねっとりとからみついたヴァギナを指がまだ覚えている。 ころがす舌にクリトリスは大きさを増し、 ペニスを入れて動きはじめると、貧欲にしがみついて 歓喜の声をあげ上りつめたのだった。 「よかった?」 と聞くと小娘のように赤くなってはにかんだ顔をしていたのに。 貞操を奪われた上に、家庭を壊されたら困るというのだ。 |
そんな電話をかけるのは誰なんだ? ・・・・まさか? 匿名の電話の女への不快感とともに、 彼女の主婦としてのエゴイズムを見せつけられて、 情けなく思った。 「そうか。わかった。」 電話を切って、しばし呆然とした。 そして、思いついて押しなれた番号へかけた。 「あら、電話とはめずらしいわね。」 僕を安心させる声だ。 どう話したらいいのか、言葉を探しながら話しはじめていた。 いくつかの会話の後、電話の向こうの彼女は言った。 「故郷で何かした?」 ああ・・僕の女神さま、懺悔いたします。 それから故郷での彼女とのことや、 かかってきた嫌がらせの電話の話を正直に話した。 「お相手さんは、不倫の代償なんだからしかたないわね。」 「彼女、もうやめるってさ。」 「そう。死ぬ前にいい思い出ができたんだからいいじゃないの。」 そう・・だよね。 「誰が嫌がらせ電話なんかするんだろう?」 「奥さんじゃないの?」 「ありえない。僕の携帯をのぞいたとしか思えないんだ。」 「そういうのは、心当たりがあるものよ。」 「もしかして、Sさんと会った?」 僕が思い描いていた女性の名前だ。 否定も肯定もせずにいると、 「まったく、懲りない人ねぇ。節操のない下半身ですこと。」 とため息が聞こえた。 「ヤンデレっていうんだって、そういうの。」 「やんでれ?」 「病んでる・からきてるみたいね。」 「どうなの?そういうの男の人って、かわいいって思うもの?」 「いや、顔を見るのもいやだなぁって思うよ。」 「へー。」 気の抜けるような相槌が帰ってくる。 「あなた、僕に貞操奪われたって思う?」 「貞操?馬鹿馬鹿しいことを。 でもあなたがそう思いたいのなら、そう思ってくれてもいいわ。」 僕の女神さまはわらいながらそう言った。 さっきまでの不快感が笑いとともに消えていった。 「あなたはいい女だもんなぁ。」 だけど、すぐ会うというわけにはいかないのが残念だ。 「ありがとう。」 そんなことは、言われ慣れて知っているというように 僕の女神さまは言った。 |
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