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前略 祥子様、お元気でしょうか。 あの頃、梶原さんの周りには女性がたくさんいましたけど、梶原さんはあくまでも紳士というスタンスをとっていて、もう男と女の付き合いはしないと公言していらっしゃいました。 ですから私もこうなるなんて夢にも思っていませんでした。 それがあるパーティーで、何のお話からだったのでしょう、異性経験の話になって、みなさんの告白がはじまったのです。 たぶんみんな蠱惑的な音楽とお酒に酔っていたに違いありません。 真偽のほうは定かではないのですけど、梶原さんは、名前は伏せて過去の数人の女性のお話をされましたし、あの裕子さまでさえ、結婚が決まって数人の男性と遊んだとおっしゃいました。 さすがに私だけが黙っているわけにもいかずに、私は主人だけだと正直にお話しいたしました。 |
前略。 祥子様お変わりありませんでしょうか? 「わたしと会う前に5人の男と寝ておいで」 男性経験は主人しかなかった私に田神は申しました。 なげかけられた思いもかけない言葉に私は驚き、反射的に問いました。 「なぜ5人もの男と寝なくちゃならないの?」 「それくらいの経験がないとわたしの良さがわからないからさ。」 なんという自信でしょう。 こう言われて、田神という男への好奇心と期待がふくらまないわけはありません。 ほんとうにこの自信に見合うほどの男なのか、それほどの官能を私に与えてくれるのだろうか。 私の中の女が呼び起こされるのがわかりました。 |
祥子さまの"淑やかな彩”に触発されて、途切れ途切れになるとは思いますが、ちょっとまとまった量のものを書いてみようと思います。 祥子さまほど他動的にはなれませんかもしれませんけれど・・ |
前略。 祥子様お元気でしょうか。 先日私は田神からの誘いを断ったと申しましたが、事態は急展開、行くことになってしまいました。 田神だけに会いに行くわけではございません。 そのために秀之さんの耳に入る可能性が大きいので、田神に会いに行くのだとは明言しなかったのですが、出かけると秀之さんに話しました。 行くつもりは毛頭なくて田神の公演のことを話しておりましたから、秀之さんもそのへん思い当たるようでした。 けれどお互い大人ですから(彼が私よりずいぶん年下としても)、核心にはふれずに話は進み、結局「秋を楽しんでおいで」と送り出してくれることになりました。 |