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前略。 祥子様お変わりありませんでしょうか? 「わたしと会う前に5人の男と寝ておいで」 男性経験は主人しかなかった私に田神は申しました。 なげかけられた思いもかけない言葉に私は驚き、反射的に問いました。 「なぜ5人もの男と寝なくちゃならないの?」 「それくらいの経験がないとわたしの良さがわからないからさ。」 なんという自信でしょう。 こう言われて、田神という男への好奇心と期待がふくらまないわけはありません。 ほんとうにこの自信に見合うほどの男なのか、それほどの官能を私に与えてくれるのだろうか。 私の中の女が呼び起こされるのがわかりました。 |
祥子さま、おわかりになるでしょう? 子宮がきゅんと脈打ったのでございます。 ときめいてしまったのですわ。 つーとよだれを流したのでしょうって? いやだわそんなはしたない。 まだ、でございます。 今の私からは想像もつかないでしょうけど、そのころの私はバージンのようなものでしたから、ほんとうにかわゆうございましたのよ。 ですから、素直にこの言葉を受け入れてしまいました。 また一方では、この男におぼれてしまうのも避けたかったのでございます。 生活を壊したくはありませんでした。 しかし、5人もの男と寝るなんて課題は、どうすればよいのでしょう? 主人でさえ、私から誘うのはためらわれたのですから。 「そんなこと・・できるわけないでしょ。」 「そこらへんの男、適当に見繕えよ。えっちしようって言えばいいんだよ」 今なら困る私を見て楽しんでいるってわかるのですけど、そのときは真剣に悩んでしまいました。 笑わないでくださいまし。 祥子さまは、女学校のころからたくさんのお姉さまや妹がいらしたけれど、私はただひとりだけ、それもお声をかけていただいたのですもの。 ええそうです、それはまた別のお話ですわ。 ともかく、そういう晩熟でございましたからこれは難問でございました。 なんとか、夫以外の男と寝なくちゃいけない。 それで・・・ そうですわ、あの方です。 あの頃、あの方は女性に人気がございましたものね。 いつも女性がとりまいていましたもの。 祥子さまもお味見なさったのじゃありません? 以子 |
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