--/--/--//--.
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 |
「いれて・・」 俺の腕の中で、高級な花のような女が 恥かしそうに顔をそむけ、消え入りそうな声で言った。 ためらいがちな女にキスをして、舌をからませて欲望の火をつけてから、胸から腹、脚を開かせてヴァギナへとじっくりと愛撫を続け、べっちゃべちゃに濡れさせて、女がたまらなくなるのを待つ。 時間をかけて奉仕するのは、この一言を聞くためだ。 タダで女とやれるなら、なんでもいいなんていうのはガキだ。 腰の軽いノリのいい女の中で発射してお終いなんてセックスもとうに卒業した。 男も年齢と経験をつんでくると、見かけのいい女とやるだけでは満足しない。 いや、すみません、うそをつきました。 今でもときどき、そういうお買い得品みたいな女とも寝ています。ちょっと、カッコつけてしまいました。 まぁ、ともかくこういう女とはめったにお相手願えない。 男なら、誰でもあこがれる「清楚」な女なのだ。 頭の良い品のある女を、自分のペニスで想像もつかないほど淫らにしてみたい。 TVの女子アナが人気なのは、男どものそういう欲望の表れだ。 アンタだって、そう思うだろう? |
どんな女も最高に気持ちよくさせてやれば、男のたいていの要求には応えるようになるものだ。 俺はお願いして写真を撮らせてもらっている。 着衣から撮り始め、一枚ずつ脱がせながら撮っていく。 脱がせながら愛撫し、感じた女は撮られているという刺激ともあいまって、ますます大胆になり、どんなポーズもとってくれる。 高級な女だって、例外ではない。 俺は女との一夜を思い出しながら、写真を見ている。 女を抱いているときもいいが、それを思いだしながら写真をながめるのは至福のときだ。 綺麗な顔が快楽にむしろ不細工に写っている。 これだから、おもしろいのだ。 AVや芸術品にはない生のエロティズムがある。 みんな、わかってないなぁ。 「おや?」 満悦な俺の目に一枚の写真が飛び込んできた。 座った女が壁を背にしてうつっている写真に大小のオーブが写っている。 オーブとは、写真にうつる正体不明の丸い光のようなものだ。 雨粒などが写ったものではないかとかいわれるが、室内だ。 「あっ」 思わず叫び声がでた。 大きな光の輪の中に立っている人のような影が写っていた。 壁にそんなシミのようなものはなかった。 いったいどうして、そんなものが写るのだ? 今までたくさんの女を撮ってきたが、こんなのは初めてだ。 この女にいわれがあるのか? なにかに憑かれた女なのか、それともこの女が何かのあやかしなのか。 「憑き物だのあやかしだの、馬鹿なことを。」 頭を振って、自分の考えを振り払った。 たしかに変わったところのある女だった。 抱いていても、幼く見えたり、老けて見えたりした。 時々、みょうなことを言ったりする。 しかし、リアルの人間だ。俺も小心者だなあ。 頭をかくように首の後ろに手をやって、ふと女の言葉を思い出した。俺の肩から首筋をなでるようにして、こう言ったのだ。 「後ろからなぐりかかられたようなことはない?」 そんな闇討ちをうけるほど、恨みをかうような俺じゃない。 恨みをかうようにしか立ち回れないのは間抜けなのさ。 自分の小心さと馬鹿馬鹿しい考えを笑い飛ばそうとした次の瞬間、目の前が真っ暗になるのと頭の後ろに激しい衝撃がきたのは同時だった。 遠くなっていく意識の中に、女がうっとりとした表情で舌なめずりしながら、俺の肩をなでる様子が見えたような気がした。 (物語はフィクションで、実在の人物その他とは関係がありません。) |
コメント