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由美にネット恋愛中だと打ち明けられたとき「ずるい」と奈緒は思った。 別に今の生活に不満があるわけじゃない。 なんだか冷めてしまっている由美の夫とは違って、自分の夫はやさしくてわがままをきいてくれるし、子供にもめぐまれて、幸せだ。 家庭はかけがえのないものだと思う。 けれど自分とたいして年の変わらない由美がネット恋愛で、女学生のように語るのを聞いていると、うらやましくなってくる。 奈緒は乾くような欲望を感じた。 夫とのセックスが嫌というわけではないけれど、いいかげんお互いマンネリで夫婦の義務としてやってるという感じだ。 肌が合うというのか、とろけるようなセックスをしてみたい。 一度限りのいい思い出になるような。 私だって、女なんだもの。 ちょっとだけときめいて、いいめをみてみたい。 だから、年代別のチャットで彼に話しかけられたときは、なんだか予感がしたのだ。 彼は夫のように「もう、おばさんなんだから」なんてことはいわない。 物腰がやわらかくて、自分を○○さんの奥さんや××ちゃんのお母さんではなく、女として扱ってくれる。 何度もメール交換をして、とうとう今日がきた。 夫や子供達にはオフ会と称して、二泊三日で旅行にでてきている。 一日はちゃんと由美達と数人で会う予定だ。 まるっきりうそをついてるわけじゃないし、夫だって、単身赴任の間何をやっていたのか、わかったもんじゃないし。 奈緒は自分を肯定した。 |
携帯で何度も連絡をとりながら、待ち合わせの場所にあらわれた彼は、 普通のオジサンだった。 ちょっとでっぱったお腹、境界があいまいになったあごから首。 ポロシャツにズボンといったいでたちで、たぶんよそいきなのだろう、胸にブランドのマークが入っている。 悪い人ではないと思う。だけど・・・・ この人とえっちねぇ・・・。 たしかに自分は由美みたいに美人じゃないし、難しい話になるとめんどくさくなってしまう。恋愛ドラマのヒロインみたいにはなれないと思う。 だけど、キムタクのような美形とは言わないが、ちょい悪オヤジぐらいだったらよかったのに。 ちょっと飲んで帰ればいいわ。 奈緒の宿泊先に近い居酒屋で、飲むことになった。 いつものメールのように、子供の心配ごととか夫への愚痴を話した。 うんうんと、彼は聞いてくれる。 なんだか、初めて会った人のようには感じない。 旅の疲れとあいまって、お酒がまわってきたようだ。 なにがおかしいのかわからないけど、笑いがとまらない。 彼も赤い顔をして、笑っている。 なんだ・・人数が二人だってだけで、普通のオフ会と変わらないじゃない。 すっかり意気投合した仲間という感じで、腕組みしながら奈緒の宿泊先のホテルまで行った。 ホテルの前で「ここでだいじょうぶ」という奈緒に彼は笑いながら、「だめだめ、あぶないよ。」といって、部屋の中まで入ってきた。 ドアが閉まった瞬間、彼に抱きしめられた。 えっ・・ to be continue (物語はフィクションで、実在の人物その他とは関係がありません。) |
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