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2006/05/29//Mon.
淫文 ~Etude~

「曇っていて、星が見えないわ。」
「俺は貴方がいればいい。」
背後から声がしたかと思うと、ふわっと抱きかかえられるように後ろへ引かれた。

彼と海辺の温泉に来ている。
湯船の横の大きな窓から、夜空と海が見える。

そのまま湯船の中に座った彼の膝に乗せられた。
やっぱりペディキュアをしておけばよかった。
お湯の中に伸びる自分の足をながめて思う。

首筋から肩へと彼の唇が伝う。
そこを愛撫されるのが一番好き。
耳を口に含まれて、声がでてしまう。
手は胸を揉みし抱き、お腹、お尻へと幾度となく繰り返される。

乳首への愛撫が上手い男は、ヴァギナへの愛撫はあまり上手くない。

そんなことを思っていると、やがて膝を割って、指がふれる。
クリトリスをなでるように濡れ具合をたしかめる。

すっかり潤ってしまっているのはわかっている。
湯の中でも、はっきりわかるほど・・・
彼もそれに気がつき、小刻みに指を動かす。

そんなAVみたいに動かしちゃだめ。





言葉にするのをためらって体をずらすと、腰を持ってぎゅっと引き寄せられる。
彼の膝にまたがって、お尻を股間にすりつけた格好になる。
遊び慣れた男なら、女の手を自分のペニスに導くのだけど、
遠慮しているのか、押しつけるのを楽しんでいるのか。

されるままに体の力を抜いた。
さっきまで感じなかった浮力が急に作用する。
彼は私を引き寄せながら、腰から回した手をぐっと下ろしていく。

脚を開かされて、膣に指を入れられた。
お湯の中で、やわらかく繰り返される膣への刺激。
もっと、クリトリスをいじってくれてもよかったのに。
だけど、これはこれで素敵。
ああ・・・頭がのけぞってしまうわ。

髪がお湯につかって、濡れていく。
こういう時に淫靡な言葉を投げかけて楽しむ男もいて、
内心笑っちゃいそうなこともあるのだけど、彼は無言だ。

遠くに聞こえる波の音とお湯の注ぐ音だけしかしない。
それすら、もう私には聞こえない。
無意識に自分の漏らす声を聞きながら、ためらいがちに彼のペニスをさぐる。

あ・・れ・・?

「ごめん・・。役立たず。」
ちゃっちゃちゃら~ちゃ♪
I Love it♪

(物語は創作です。実際の人物等とは関係ありません。)


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