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あら、ひさしぶり。 昨日?ええ、ちょっと忙しくてね。 ああ・・あなたお休みだったの。奥さんも一日中でかけてて・・ え? 奥さんにへそくり巻き上げられちゃったって? それはお気の毒ね、暇をもてあましちゃうわね。 会いたかったって・・・あ~? 私が新幹線でそっちに行けばよかったのか。 そうだよね、ホテル代くらい困ったときはお互い様よね。 近くにいい人いればいいのに。 うん? 気に入らない女は据え膳でも食えないって・・ それは光栄ですこと。 毎月一度くらいは会いたい? でもさ、私と休みがなかなか一致しないじゃない。 有給?残ってたかな。 そりゃ当然の権利だけど、あなたは? ああ、そうね無理ね。 あ・・写メとか送ってこなくてもいいから。 好きだろうって・・見慣れてるからだいじょうぶ。 えっとさ・・ちょっと用事あるからまたあとでいいかな? うん。ごめんね。・・・うん。 あ、それから携帯変えるかもしれないから。 うん。 ・・・・ええ・・変わったら知らせる。 うん・・・ |
あなたにおぼれないようにしなくちゃ。 ( その言葉もう二度目だよ・・・) |
朝だ。 急ぐ私の足音だけしか聞こえない。 眠りについた褥のようなこの町は、夜にこそ息づく。 貴方は、あの隠れ家のような宿で、もう目覚めたのだろうか。 それとも昨日のめくるめくような夜を まだ夢の中で曳航してくれているのかしら。 女湯と男湯に別れて入って、庭園の見える庵で待ち合わせ。 貴方を待たせてはいけないと急ぐ気持ちを、 はしたないと思われたくない気持ちで押さえつけた。 なぜ貴方の前では子供のようになってしまうのだろう。 手をつないでお部屋に帰ると、すでに布団がのべられていた。 並んだ二つの布団はぴったりとひっついていたけれど、 わずかな力が加われば離れてしまう危うさが漂うようで、 「枕は・・ひとつで・・・いいのにね。」 不安を振り払おうと絞った声はかすれてしまった。 私の気持ちが伝わったのか、 いきなりいつもの穏やかな貴方からは想像もつかないような 強い力で抱きしめられて、 気がつくと私は小娘のように貴方の腕の中にいた。 「こんなに小さかったっけ?」 私を抱きしめて貴方は言ったわ。 「恥ずかしい・・・」 それから何を言ったのか、 何を言われたのか覚えていない。 ただ、熱くて溶けるような貴方との交わりを幾度も繰り返し、 私の中の貴方を感じて、 もっともっと感じたいと締め付けて、 歓喜の声をあげていたのだ。 そうして、 いつしか汗ばんだままの体で貴方は寝息を立て始め、 私は貴方の胸に頭をあずけたまま鼓動を聞いていた。 今この少年のような寝顔は私だけのもの・・・ |
「あなたとこうなりたいとずっと思っていて、 でもなっちゃいけないって思っていて・・・」 絶え間なく続いていた潮騒の音が急に途切れた気がした。 海辺のリゾートホテルで、年上妻の夫婦ごっこを楽しんでいた。 私はそのつもりだった。 この子にとっては、遊びと呼ぶには重すぎたのか。 レディスコミックじゃないんだから・・・ 依存と専従の関係に再び甘んじようとは思わない。 もう倫理とか社会通念とか、美化した言葉に惑わされることもない。 帰ったら、うんと軽い男と遊ばなくちゃ。 「忘れてね。」 作った明るい声がすがるような目をさえぎった。 ♪いそしぎ(オルゴールバージョン)視聴 http://www.ongen.net/search_detail_track/track_id/tr0000107654/ |
ドアが閉まった瞬間、彼に抱きしめられた。 えっ・・・ いつのまにか口がふさがれている。 えっえ?・・・ 気がつくと、自分の舌が彼の口の中にある。 きつく吸われて、彼の舌に包み込まれている。 |