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2007/01/25//Thu.
Last call

あら、ひさしぶり。
昨日?ええ、ちょっと忙しくてね。

ああ・・あなたお休みだったの。奥さんも一日中でかけてて・・

え?
奥さんにへそくり巻き上げられちゃったって?
それはお気の毒ね、暇をもてあましちゃうわね。

会いたかったって・・・あ~?
私が新幹線でそっちに行けばよかったのか。
そうだよね、ホテル代くらい困ったときはお互い様よね。

近くにいい人いればいいのに。
うん?
気に入らない女は据え膳でも食えないって・・
それは光栄ですこと。

毎月一度くらいは会いたい?
でもさ、私と休みがなかなか一致しないじゃない。
有給?残ってたかな。

そりゃ当然の権利だけど、あなたは?
ああ、そうね無理ね。

あ・・写メとか送ってこなくてもいいから。
好きだろうって・・見慣れてるからだいじょうぶ。

えっとさ・・ちょっと用事あるからまたあとでいいかな?
うん。ごめんね。・・・うん。

あ、それから携帯変えるかもしれないから。
うん。
・・・・ええ・・変わったら知らせる。
うん・・・


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2007/01/21//Sun.
Pillow talk



...ダメ

......イッチャウ


いっちゃって

...ダメヨ

......アア




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2006/11/29//Wed.
Caf'e Invisible


Caf'e Invisible



いらっしゃいませ。
あら・・よくここがおわかりになりましたね。
いらしてくれて、うれしいです。

ずいぶん驚かれていらっしゃるようですが、
まさか、ここが私のお店とは思いもよりませんでした?

私も珈琲は大好き。
貴方があまりに素敵なカフェをやっていらしたので、言いそびれておりましたが、わがままなカフェを気まぐれに開いております。

あんだ~ぐらうんど

でも・・・
あなたに珈琲をお出しするのは、ちょっと恥ずかしいですね。
今日はお抹茶になさいませんか?

いえ、堅苦しいお作法なんかは無しで。
洋風感覚で、抹茶オレにいたしましょうか?
貴方は生真面目な方だから、無国籍風に遊んだもののほうが、
楽しめるんじゃないかしら。
まっちゃ♪

あの・・お店を閉められるとか小耳にはさんだのですが・・・


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2006/11/19//Sun.
ヲボレル

feel?

あなたにおぼれないようにしなくちゃ。

( その言葉もう二度目だよ・・・)



もう、すでに彼は溺れはじめていて、
やがて私の中で溶けてしまうというのだろうか。
なんだか食虫植物になった気がした。

2006/11/01//Wed.
朝の曳航
朝だ。
急ぐ私の足音だけしか聞こえない。
眠りについた褥のようなこの町は、夜にこそ息づく。

貴方は、あの隠れ家のような宿で、もう目覚めたのだろうか。
それとも昨日のめくるめくような夜を
まだ夢の中で曳航してくれているのかしら。

gion

女湯と男湯に別れて入って、庭園の見える庵で待ち合わせ。
貴方を待たせてはいけないと急ぐ気持ちを、
はしたないと思われたくない気持ちで押さえつけた。
なぜ貴方の前では子供のようになってしまうのだろう。

手をつないでお部屋に帰ると、すでに布団がのべられていた。
並んだ二つの布団はぴったりとひっついていたけれど、
わずかな力が加われば離れてしまう危うさが漂うようで、
「枕は・・ひとつで・・・いいのにね。」
不安を振り払おうと絞った声はかすれてしまった。

私の気持ちが伝わったのか、
いきなりいつもの穏やかな貴方からは想像もつかないような
強い力で抱きしめられて、
気がつくと私は小娘のように貴方の腕の中にいた。

「こんなに小さかったっけ?」
私を抱きしめて貴方は言ったわ。
「恥ずかしい・・・」

それから何を言ったのか、
何を言われたのか覚えていない。
ただ、熱くて溶けるような貴方との交わりを幾度も繰り返し、
私の中の貴方を感じて、
もっともっと感じたいと締め付けて、
歓喜の声をあげていたのだ。

そうして、
いつしか汗ばんだままの体で貴方は寝息を立て始め、
私は貴方の胸に頭をあずけたまま鼓動を聞いていた。
今この少年のような寝顔は私だけのもの・・・



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2006/08/11//Fri.
いそしぎ
「あなたとこうなりたいとずっと思っていて、
でもなっちゃいけないって思っていて・・・」
絶え間なく続いていた潮騒の音が急に途切れた気がした。

海辺のリゾートホテルで、年上妻の夫婦ごっこを楽しんでいた。
私はそのつもりだった。
この子にとっては、遊びと呼ぶには重すぎたのか。

レディスコミックじゃないんだから・・・

依存と専従の関係に再び甘んじようとは思わない。
もう倫理とか社会通念とか、美化した言葉に惑わされることもない。

帰ったら、うんと軽い男と遊ばなくちゃ。

「忘れてね。」
作った明るい声がすがるような目をさえぎった。


♪いそしぎ(オルゴールバージョン)視聴 
http://www.ongen.net/search_detail_track/track_id/tr0000107654/








2006/07/14//Fri.
Candy Ⅱ

ドアが閉まった瞬間、彼に抱きしめられた。
えっ・・・


いつのまにか口がふさがれている。
えっえ?・・・
気がつくと、自分の舌が彼の口の中にある。
きつく吸われて、彼の舌に包み込まれている。



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妖冶のひとり語り-eroく、楽しく、美しく-

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